レンタル彼氏
いらないのに…

「瑠美〜、5ヶ月だけうちの彼氏貸してあげる。」

「え〜。良いよ〜。いらないよ〜。」

「良いから良いから!!瑠美モテンのに彼氏作らないとか経験が必要なんだよ。」

「え〜。ホントに良いのに…」

「良いから!!んじゃあ、明日からね!!」

「明日?!急すぎだよ…」

私、松井瑠美。高校2年生。私は彼氏なんかいらないのに親友のあいちゃんこと桜井愛美ちゃんがどうしてもって言い張る。あいちゃんの彼氏なんだから貸りたって全然嬉しくないのに…

「んじゃあ、さっそく竜希に電話しま〜す♪」

「え?今?!」

「もち。」

「あいちゃん…」

「あ。もしもし竜希〜?」
『オレのケータイなんだからオレに決まってんだろ。』

「細かい細かい(笑)竜希にお願いがあるんだけど〜。」

『ああ。何だ?』

「実はねー、友達の彼氏になって5ヶ月!!」
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