レンタル彼氏
「すみません…ケガはないですか?!」
「何だ。僕に近寄るな。消えろ馬鹿!」
「あ。はひ!」
でも…
「可愛い」
「可愛い言うな!」
「ごめんなさい…」
この子は多分女嫌いなんだろう。きっとそうだ…だから…
「とりあえず…ごめんなさい!じゃ、バイバイ!」
そして私は可愛い男子に言葉を残し、公園に急いで向かった。
「あいつって…」
私に何かを問いかけようとしていたのを気付かず。
「良かった。まだ来てない。」
桜公園にはまだ誰1人いない。竜希くんもまだいなかった。
私はトイレに行き鏡で自分の顔や髪型をチェックした。
「よしっ!」
そして公園のベンチに座って竜希くんを待った。誰かが公園に走ってくるのが見えた。竜希くんだった…
「竜希くん!!」
「え…まさか瑠美ちゃん!?」