レンタル彼氏

「うん」

「御幸せにね」

「はいはい」

あ母さんと話すと長くなるから嫌だ。今日はもう寝たい…

「あ。明日から学校じゃん」

は〜行きたくない。ケータイを手に取るとケータイが点滅してた。あいちゃんからかな。あいちゃん…また友達に戻ってくれるかな…



〈受信〉

>あいちゃん。

え?!そうなのー?おめでとー
さっきはゴメンね…でも大丈夫!!
私、悠先輩と付き合うことになったんだ♪
コクられたのー!竜希には少し半生してもらうから…
とりまこれからもよろしくー!



良かった。あいちゃんもう怒ってない。でも悠先輩と付き合ったんだ。竜希くんはどうなるんだろ…。『竜希くんとは別れるの?』そう聞きたかったけど、さすがにそれは聞けず、『そうなんだ!!良かったね♪御幸せにこれからもよろしくね!!』と送った。まぁ私も竜希くんの件にはあいちゃんと同意だ。あいちゃんと付き合ってるくせにあいちゃんの気持ちも知らず私を好きとかってそんなの酷すぎる。可笑しいんだ。だから竜希くんには反省してもらいたい。でも何だろこの気持ち。だって私は竜希くんと過ごした日々、少なかったけど、とても楽しかった。

チクッ

「何なの。何で胸が痛いの…?」

私にはもう芽生えていたのかもしれない。ホントの気持ちに…
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