レンタル彼氏
「何で…?何で真緒さんは…?」
「瑠美勘違いしてる。」
「今さら何なの?!言い訳?!」
バッ
私は込み上げてくる思いとともに竜希くんを押した。
「私、賢斗にもあいちゃんにもケジメつけたのに…竜希くん待ってるって言ったくせに…!」
「瑠美。」
「何…」
「佐藤はオレの妹だ。」
「嘘。名字が違うじゃない。私と同じクラスだし。」
「あいつ、女優やっててどうしても高校行きたいってきかなくてしょうがなく名字を変えて変装もして高校に入れた。」
え。何…妹が佐藤真緒さん…まお…MAO!!!!!?
うそ…めっちゃ大好きな女優…でも何でkissなんか…
「あとkissなんてしてない。」
「んじゃ、何であんなに顔近付けて…」
「あいつが耳打ちしてきたんだよ。」
「耳打ち…?」