レンタル彼氏

『し、し、しんじゃっ…た…』

「…………え?」

『今病院に向かってるんだよね?良いわ。そのまま来て。』

「え、あ、は、い…」

今、何て言った?あいつが………

「死んだって?」

「お兄ちゃん?!」

「あ、何でもない!」

言葉がもれてしまった…オレは手で口をおおい、言葉を無くした…

「死んだってまさかるーちゃんが?」

「そうだ…」

「え?嘘、嘘でしょ!?嘘って言ってよ…」

真緒の顔が一瞬で涙でぐしゃぐしゃになった。

「まず行こうか。」

オレは冷静に言った。泣きたい気持ちはやまほどだった。
でも、まだ泣いてはいけない。そんな感じがした。

「うん…」
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