レンタル彼氏

真緒は声とともにうなずいた。

「着いた。」

「行こうか…」

オレと真緒はあいつのお姉さんから部屋の番号を聞いて病室へ向かった。
バタンッ

病室のドアを開けるとそこにはあいつ…瑠美のお姉さん、お母さん、愛美がいた。

「あなたが竜希くんね?そちらは?」

「妹の真緒です。」

「そう…あなたたちに、瑠美の事実を教えてあげましょう。」

「「はい。」」

瑠美の事実…

「瑠美はね、私たちのホントの家族じゃない。2歳の頃だったかしら?捨てられてた瑠美を私、結姫が拾ったの。拾った時の瑠美、今すぐでも病院につれていかなきゃ死んでしまうような状態だった。でも私は先生に余命を言われた。その余命日が、今日、6月15日、瑠美の誕生日なの。」

「そうでしたか…」

「あなたには凄く感謝してるわ。あなたの話するときのあのこの顔、きらきら笑顔で輝いてたわ。生き生きしてたわ…」

瑠美のお母さんらしき人がそう言った。
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