レンタル彼氏
そう告げられた。
「ねぇるーちゃん、今日ね、るーちゃんに似た可愛い子供に会ったよ。」
私は今日も天国のるーちゃんに今日の出来事を報告する。
「るーちゃんが生まれ変わったのかもね。ねぇるーちゃん…」
ポタッ
「私と友達になってくれてありがとう。るーちゃんは私のかけがえのない存在だよ。私と出会ってくれてありがとう…ありがとう…うう…」
「私もまーちゃんに会って良かったよ。あいちゃんもまーちゃんも私のホントに大切な大切な親友だよ。ありがとう。」
「え…?」
「何かね、そう聞こえたの。私の耳に入ったの。だから伝えた。」
「あ…君は…そっか…ありがとね…」
ホントるーちゃんに似てる。きっとるーちゃんの生まれ変わりだよね。だって私に伝えてくれたもん…
「ありがとう。るーちゃん。」
「こちらこそ。ありがとう。まーちゃん。」
振り返るとさっきの子はもういなかった。私、聞こえたんだねるーちゃんの声。
「うん♪」
私は一粒の涙とともに笑顔を空へと向けた。
ーENDー