人魚姫と海の涙
「コレ!飲んでっ!」
しばらくして戻ってきた鈴ちゃんの手には、
ビー玉のような、飴玉のような、眼球のような、
真っ青な球体が握られていた。
「コレ、なあに?」
僕の単純な質問に鈴ちゃんは笑う。
「お薬。人魚の涙。まあ、私の涙だよっ」
鈴ちゃんの、涙。
おかしい。
昨日の話で、鈴ちゃんは人間になると言っていた。
なのに。
しばらくして戻ってきた鈴ちゃんの手には、
ビー玉のような、飴玉のような、眼球のような、
真っ青な球体が握られていた。
「コレ、なあに?」
僕の単純な質問に鈴ちゃんは笑う。
「お薬。人魚の涙。まあ、私の涙だよっ」
鈴ちゃんの、涙。
おかしい。
昨日の話で、鈴ちゃんは人間になると言っていた。
なのに。