人魚姫と海の涙
第六幕 人魚と恋愛
「あれ?鈴じゃん。また魔力切れ起こしてんのか?おーい」
しゃがみこんでいた私の視界に真っ黒な瞳が映りこんだ。
す、と手が差しのべられるのを無視して立ち上がる。
すると、手は引っ込んだ。
「大丈夫か?ぼーっとしてるけど?」
心配して伸びてくる手を振り払うように私は強く首を縦に振った。
「大丈夫。ディフは何故ここに?」
問うと、ずっと提げていたらしい袋を掲げてくる。
「もうすぐ鈴が帰ってくるかと思ったから。迎えに来たんだ。アイス、一緒に食おうぜ?」
冷たくって甘いアイス。
二人っきりでそれをかじったこの時が永遠に続けばいいのに、なんて淡く夢を見た。
しゃがみこんでいた私の視界に真っ黒な瞳が映りこんだ。
す、と手が差しのべられるのを無視して立ち上がる。
すると、手は引っ込んだ。
「大丈夫か?ぼーっとしてるけど?」
心配して伸びてくる手を振り払うように私は強く首を縦に振った。
「大丈夫。ディフは何故ここに?」
問うと、ずっと提げていたらしい袋を掲げてくる。
「もうすぐ鈴が帰ってくるかと思ったから。迎えに来たんだ。アイス、一緒に食おうぜ?」
冷たくって甘いアイス。
二人っきりでそれをかじったこの時が永遠に続けばいいのに、なんて淡く夢を見た。