人魚姫と海の涙
それでも、あいつを好きになってしまった。


俺は、この島を去ることにした。


ただ、鈴にだけこの気持ちを知ってもらえれば。


そうしたら、俺はもう全てを捨てられる。


精も、姓も、生も、全て。


ずっとここにいたい。


鈴と心と幸せに生きたい。


でも、いつか俺はそれを壊してしまう。


愛するものを傷つけてしまう。


それだけは、嫌だ。
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