SUMMER SCHOOL!!
好き………?◎杏樹side
「俺、お前のこと好きだ」
「……………………え?」
武下くんの言葉が理解できず
いや、頭ではわかってるけど、
心がまだ理解してない。
お前が好きだ………
すきだ………
す、すきだあぁあっ!!!?
「な、なにを急に………」
「ほんとはいう気なかったけど
お前見てたらガマン、できなかった……」
耳もとに、じかにかかる
武下くんの息がみょうに
くすぐったくて、
胸がむず痒い気持ちになった。
「あたし、あの……」
「いい………返事とかはちゃんと
お前が俺をどう思ってるか
わかったときにしてほしい」
抱き寄せられていた体を離し
真剣な目でそんなこというから、
ドキドキは加速し続けて、
息すらも苦しく感じた。
「じゃ、飯でも食べるか!」
「え?あ、うん……………」