SUMMER SCHOOL!!
『ははっあんたまた変なこと考えてたでしょ』
「えっ!?」
なんでばれてるの!?
エスパー瑞穂だ……
『なんとなくだけど、相手は
杏樹だし!』
「なんとなくで、わかるなんて
瑞穂、何者………」
『そーゆーとこだよ、杏樹が
かわいいって言われるとこ』
え?
そーゆーとこ?
って、
どーゆーとこ?
『まあ、言っても信じないだろうから
言わないけど杏樹は、さ……』
急に真面目な声色になった瑞穂に
バッと体を起こした。
「う、うん………」
『もし、あたしと武下が
付き合ってます。あたしが武下の彼女です
って言われたら、どーする?』
付き合ってる……
彼女………
その言葉を聞いた瞬間に
もやもやとした感情が
あたしの心を埋め尽くした。
それと、同時に脳裏に浮かぶ
武下くんの笑顔。
「い、いや……………」
気づいたらそんなことを
口走っていた。
もし、だとしても………
いや。