SUMMER SCHOOL!!
「どーしたの?」
少し顔を赤く染めながら
聞いてくる杏樹を
今すぐにでも抱きしめたい気持ちを
どうにか抑える。
「昼ごはん、俺らと食べない?」
何を言うか決めていなかった俺だが、
案外すんなりと、
誘いの言葉が出た。
「み、瑞穂にも聞いてくるね……!!」
俺の誘いに
パァッと顔を輝かせ
友達のところへ走っていった。
「おっけーだって!」
少ししてニコニコした杏樹が
帰ってきて、そう答えた。