SUMMER SCHOOL!!
だけど!
そんなんじゃ、俺は
許さねぇよ?
ちゃんと、目ぇ見て
呼んで欲しいしな
「杏樹…こっち向いて?」
机に身を乗り出して
向かいに座る杏樹に近づく。
「ふ、ふぇ……」
と、素っ頓狂な声を出す。
それがまた俺の
理性を崩していて…
「向いてくれねぇと、キス…するかもよ?」
「えぇっ!!?」
と、ちょっとした脅しに
勢い良く顔を上げた杏樹。
「やっと、こっちむいた」
と、俺が微笑むと
赤面顔プラス上目遣い。
俺の心が、やられてしまいそうだ……