SUMMER SCHOOL!!
それからは、ごほうびって言葉すら
武下くんからはでてこなかった。
なんだかんだで、優しい武下くん。
「聞いてんのか!?」
「えっ!!?」
前のことを思い出してるうちに
武下くんが話しかけてきてたみたい。
ちょっとお怒り。
「聞いてなかったな?」
「うっ………ご、ごめんなさい」
と、謝りながら
武下くんを見上げると
「そんな顔すんなっ…もう、いいから」
って、
そんなにあたし、変な顔してたかな!?
がーーーん、と効果音が
聞こえそうになっていると、
「勘違いすんな」
って、それだけいって
視線をそらされてしまった。