私を見てくれていた人


マネージャーね……


「実はさ、私…。」

彩矢が口ごもってなにか言おうとしてる


「どした?」


「うん、平永のこと好きになっちゃった…♡」

……………………ふーん、


「ちょっ、何そのあきれ顔!」


どうやら、思ったことがそのまま顔にでてしまっていたらしい


「えー、だってさぁ……」

「なによぉ!」

拗ねて、ぷぅっと頬を膨らませる彩矢はやっぱり可愛いと思う。


「んーん、なんでもない!
 いいんじゃない?マネ。」

まぁ、好きな人と両思いになれるチャンスだもんね。
特に部活なんかは……───


私には関係ないけど、


「ほんとぉ?
 私に出来ると思う?」


「うん…それは、彩矢次第でしょ!」


そればっかりは何とも言えないもんね


「そっかぁ、そおだよねっ。
 私、頑張ってみる!」

彩矢は可愛らしくガッツポーズをする


「うん、頑張れ。」


私は、笑顔でエールを送った


──平永先輩と両思いになれるといいね彩矢。


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