私を見てくれていた人

話が一段落したところで、
一端話を切り上げて下駄箱に向かっていた


「菜乃架はさぁ、まだ好きなの?
 あの人のこと…………。」


「あぁ…、うん。まぁね」

彩矢は、小学校からの親友でよく2人で恋バナや愚痴。色んな話をしてる。

だから、
私の恋愛事情も、私の恋愛に対しての性格や特徴とかも多分よく分かってくれてると思う。


「そっか……。」

彩矢は、本当は私に実る恋をしてもらいたいって多分思ってるけどそれを口にはしない。


私が頑固者だから。なにを言っても無駄だってもう分かってるんだと思う。

彩矢なりの気遣いはいつもしてくれてるから、彩矢には頭が上がらないほど?感謝してる



本当は、自分でも分かってる。

両思いにはなれないこと。


だって…
彼の好きな人は、私じゃないから。



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