Cry for the moon
シュラ視点

俺に守りたい者ができた。

あの少女だ。


そして運命は回り始めた。





お得意様でもあり彼女の父親のラザール様は今回の件で俺の腕を認めてくれたらしい。
そして、俺を彼女の護衛にしたいと依頼してきたのだ。

俺には莫大な依頼料が支払われ無事俺は彼女の護衛になることができたのだった。

守りたい人を守ることができる。

だが、それと同時に恋愛感情は無視しなければならない。
なぜなら甘えが出るから。
彼女を守り抜くことが俺に課せられた使命であり義務になったのだ。
命を懸けて彼女を守れる代わりに支払った代償は







絶対に結ばれることはない未来だった。








でも、それでもいい。
彼女を守れるのなら俺は

俺を捨てる。




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