不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
*Sweet・Christmas*
◇思いきって、お誘い[柚side]
もう12月。
蓮と付き合い始めて、半年以上…経っちゃったんだ…。
なんだか、とてもあっという間な気がする…。
そう感じるのは、やっぱり…蓮と過ごす日々が楽しくて、充実してるから…だよね。
笑みを零すと、突然…蓮が私の顔を覗き込んできた。
「柚、授業…終わったぞ?」
「えっ!?」
その言葉にハッとして、キョロキョロと教室を見回す。
すると、いつの間にか本日最後の授業が終わったようで、みんな帰り支度を始めていた。
蓮のことを色々考えていたら、授業が終わったことに全然気付かなかった…。
ビックリしながら授業のテキストやノートを閉じていると、蓮がフッと笑った。
「柚、すげぇニヤケてたけど、何考えてた?」
< 1 / 60 >