不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
「それなら、良かったわ〜。あっ、そう言えば…もうすぐクリスマスね。今年は、柚ちゃんと過ごすの?」
「ああ。」
「まあ、そうなのねっ!それじゃあ、今年は…二人で素敵なクリスマスを過ごしてね!」
「お、おう。」
照れくささを感じつつ答えると、おふくろからクスクスと笑う声が聞こえてきた。
「いくら、二人で過ごすクリスマスだからと言って、暴走狼になっちゃダメよ?」
「…んなこと、分かってる。」
頭では分かってるつもりだが、可愛い柚を目の前にしたら…どうなるか分からない。
もちろん、理性は出来るだけ保つよう努力はするつもりだけど。
「それじゃあ、またね…蓮。寒いから風邪には気をつけて。柚ちゃんに、よろしくね。」
「ああ、またな。」
最後までテンションの高いおふくろの声。
苦笑いしながら電話を切った俺は、ベッドに寝転がった。