不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
翌日の放課後。
柚を家まで送った後、俺は家に帰らずに、その足で駅前へと向かった。
目的は、柚に贈るクリスマスプレゼントを選ぶため。
色んな店が並ぶ道を、あてもなく歩き回る。
柚、どんなものを贈ったら喜んでくれるだろう…。
前に、マカロンのストラップをプレゼントしたことはあったけど、あれは…柚が欲しい…って言ってたものだったし…。
なかなか難しいな…。
うーん…と唸りながら歩いていた時だった。
「あ…」
ふと目にとまったクリーム色の看板。
俺は、思わず足を止めた。
ここ…柚のお気に入りの店だ。
最初に、柚とデートをした時にも立ち寄ったっけ…。
今でもデートで駅前に来る時には、寄ることが多いんだよな。