不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
「そ、そんなにニヤケてた?」
「ああ、かなり。」
キッパリと即答する蓮。
私は、一気に恥ずかしくなってしまった。
「べべっ、別に何でもないよ…!ちょっと考え事してただけだから…。」
「ふーん、考え事…。」
蓮はジーッと私を見たかと思うと、耳元に唇を寄せる。
「それって、俺のこと?」
囁く声にドキッと心臓が跳ね上がった。
ど、どうして分かっちゃうの…!?
瞬きを繰り返す私に、蓮はニヤリと笑みを浮かべた。
「その顔は図星みたいだな。授業中も柚に想ってもらえるなんて、嬉しい限りだ。」
カアッと熱くなる頬。
蓮から視線を逸らして、両手でパタパタと頬を扇いだ。