不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
「で、プレゼントは何にするか決めたのか?」
「いや、まだ。」
低い声で答えると、陸都はニカッと笑った。
「そっか…。まあ、柚ちゃんのことだから、蓮がプレゼントしてくれたものなら、何でも喜んでくれると思うぜ?」
「俺もそう思う。だから、蓮は…御苅さんにプレゼントしたい…って、直感で思ったものを選べばいいんじゃないかな。」
「…ああ、そうだな。」
フッと笑みが零れる。
陸都や秀夜の言う通りかもしれねぇな。
あまり難しく悩みすぎずに、柚に似合いそうだな…と思ったものにしよう。
きっと、柚は…喜んでくれるはずだ。
「それじゃあ、俺たちは帰るよ。プレゼント選びの邪魔になるだろうから。」
「じゃあな、蓮っ!」
二人が軽く手を振って店を出ていった後、俺は柚へのプレゼント選びを再開した。