不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
「ありがとうございました〜!」
イヤリングを購入した俺は、店員の明るい声に見送られて、店内から出る。
赤や緑のリボンでラッピングされた小さな紙袋。
それを見ながら、フッと笑みが零れた。
早く渡したい…。
柚、どんな反応するだろうか…。
眩しいぐらいの笑顔、また見てぇな…。
柚のことを思い浮かべながら、足取り軽く家へと向かう。
街を彩るクリスマスのイルミネーションが、逸る気持ちを加速させた。
来週のクリスマス。
柚との時間を、思いっきり堪能しよう。
いつも以上に、もっと。
あー、ヤバイ。
今から、すげぇ待ち遠しいんだけど。
心が、どこまでも浮上していくような…
そんな気がした。