不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
もしかして、蓮かな…?
バッグを手に取り、慌てて階段を降りて玄関に向かう。
鍵の掛かってるドアを開けようとしている、お母さんのところに駆け寄った。
「お母さん、待って。わ、私が…開けていい?多分、蓮だと思うから…。」
「もちろんよ!」
ふふ、と微笑んだお母さんは、リビングへと入って行ってしまった。
ドキドキしながら、ゆっくりとドアを開ける。
すると、白い息を吐きながら立っている蓮の姿が目に映った。
「柚…!」
私を見ると、優しく笑ってくれた蓮。
その表情に、自然と頬が緩む。
心が軽やかに弾んだ。