不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
「えっ、蓮!?」
「持つの大変だろ?俺が家まで持って行く。」
「あ、ありがとう…。」
蓮の優しさにフワッと笑みが零れる。
歩き出そうとすると、蓮は空いている手で私の手を握った。
「柚の手、相変わらず…小さくて可愛いよな。」
「そっ、そんなことないよ…!それより、あの…今日の蓮もカッコいいね。」
照れくささを感じながら、蓮を見つめる。
黒色のモッズコートから少し見える、温かそうなグレーのセーター、そしてジーンズ。
さり気なく着こなしてる姿に、ドキッとしてしまう私がいた。
「柚にそう言ってもらえると、すげぇ嬉しい。」
フッと笑った蓮。
ゆっくりと私の耳元に唇を寄せてきた。
「柚も…可愛い。」
「えっ?」
「可愛い過ぎて、ヤバイ…。すぐにでも押し倒してぇぐらいだ。」