不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*

「きゃっ、蓮…!ど、どうしたの…?」


「飾りつけとか、食材を冷蔵庫に入れるとか、それよりも先に、まず…柚に触れさせろ。」


ドクンッと心臓が跳ねる。


「い、今の今まで…手を繋いでいたでしょ…?」


「手を繋ぐぐらいで、俺が満足するわけねぇだろ。もっと柚に触れたくてたまらなかったんだから。」


優しく頭を私の撫でてから、首筋に顔を埋める蓮。


そこに口付けられて、私はピクッと体を震わせた。


「やっ、蓮…待って。」


「待たねぇ。そもそも、可愛すぎる柚が悪い。しばらく堪能させろ。」


私の声は聞き入れてもらえず、蓮は強く抱き締める。


時折、唇や頬…首筋にキスを落とされ、その度…心臓が勢いよく跳ねた。


普段の蓮も、かなり甘い雰囲気だけど…


今日は…いつも以上な気がする…。


なんだか、とびっきり甘い…。



< 32 / 60 >

この作品をシェア

pagetop