不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
結局、しばらく私を離してくれなかった蓮。
抱き締められっぱなしだった私は、グッタリしてしまった。
「わ、悪い…。ついつい長くなっちまった。」
「もう、長過ぎるよ…!二人で過ごす時間は…まだまだたくさんあるじゃない…。」
「そうだけど、仕方ねぇだろ。抑えが効かなくなっちまうんだから。」
謝ってるというより、若干…開き直ってる。
クシャクシャと照れくさそうに頭を掻く蓮の姿に、クスッと笑ってしまった。
まあ、いっか…。
蓮も悪気があるわけじゃないもんね…。
私を想ってくれてるからこそ、抱き締めたり、キスしてくれるんだから…。
「ねぇ、蓮…。」
「ん?」
「私、蓮がギュッと抱き締めてくれるのも、キスを落としてくれるのも嬉しいよ。でも、出来ればもう少し手加減して欲しいな…。」
やんわりとお願いすれば、蓮も聞き入れてくれるかも…。
そう思った私は、ジッと蓮の目を見ながら伝える。
すると、瞬く間に蓮の頬が赤くなった。