不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
蓮と和やかに会話をしながら、ツリーに色んなオブジェをつけていく。
フワフワな綿ものせて、最後に飾ったのは、イルミネーション。
完成したツリーを前にした私たちは、顔を見合せて笑みを零した。
「可愛いツリーになったね!」
「そうだな。っていうか、意外と楽しかった。」
「ほ、ほんと!?」
「ああ。きっと、柚と一緒に作業したからだろうな。時間も忘れて夢中になってた。」
「うん、私も…。」
二人で協力して飾りつけたツリー。
結構、時間が経っていたんだなぁ…って、今…時計を見て気付いた。
それぐらい、私も夢中になって楽しんでいたんだ…。
蓮と一緒に…。
頬を緩ませながらツリーを見ていた時、蓮が後ろからフワッと包み込むように私を抱き締めた。
「蓮…?」
「なあ、柚。」
もしかして、また…暫く触れさせろとか言うのかな…?
さすがに今度は、心臓が保たないよ…。
ソワソワしている私の耳元に、蓮は唇を寄せた。