不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
学校を出て、やって来たのは駅前。
放課後デートで来る場所は、だいたいこの辺りだ。
カフェに入ってお茶したり、ショッピングしたり、大通りをただただゆっくりと歩くだけ…っていう時もある。
どれも、ドキドキして楽しい時間なんだよね…。
「柚、クレープの美味しい店が駅前にオープンしたから行ってみたい…って、今朝言ってたよな?」
「うん!あっ、それで今日、誘ってくれたの?」
「ああ。」
「ありがとうっ!嬉しい…。」
笑顔でお礼を言うと、蓮は照れくさそうな表情を浮かべた。
「柚が喜んでくれると、俺も嬉しい。」
ドキン…と胸が高鳴る。
赤面していると、蓮は私の前髪にキスを落とした。