不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
「あっ、お兄さんと美咲さんだったんですね…!こんばんは!」
柚が俺の隣にやって来て、お辞儀をする。
その姿を兄貴も美咲さんも微笑ましそうに見ていた。
「こんばんは、柚ちゃん。相変わらず、蓮には勿体ないぐらい可愛いね。」
何だよ、俺には勿体ないって…。
いちいちムカつくようなこと言ってくれるよな、兄貴は。
怒りたい気持ちは山々だが、柚がいる手前…それは出来ない。
ここは我慢だ。
「柚ちゃん、エプロン姿がよく似合ってるわね〜!とっても可愛い!」
「あ、ありがとうございます…美咲さん。」
「ふふ、その姿で蓮の隣に立ってると、まるで新婚の夫婦みたいに見えるわね!」
「「えっ…」」
俺と柚から同時に声が零れる。
思わず、二人で顔を見合わせてしまった。