不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
新婚……。
照れくさいが、言われて悪い気はしねぇ。
いずれは、そうなる日が来るだろうからな…。
俺が結婚したい女は、柚だけしか考えられねぇから。
恥ずかしそうに顔を赤くしている柚。
その姿を見つめていると…
「フッ、蓮は本当に柚ちゃんが好きで好きでたまらないんだな。」
兄貴の嬉しそうな声が聞こえてくる。
チラリと視線を向ければ、ニヤニヤと笑う兄貴が映った。
「ああ。言葉じゃ言い現せられねぇぐらい柚のことが好きだよ。なんか文句でもあんのか?」
「そんなの、あるわけないだろ?ただ…柚ちゃんが好きだからって、暴走し過ぎるなよ?」
「んなこと、分かってる。出来るだけ、抑えるように心掛けてるし。」
暴走…って、そんなようなこと…おふくろも電話で言ってたっけ。
そんなに、俺が暴走するように見えるのかよ…。
まあ、実際に柚が家に来てから、若干…暴走しかけてはいるが…。