不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*

新婚……。


照れくさいが、言われて悪い気はしねぇ。


いずれは、そうなる日が来るだろうからな…。


俺が結婚したい女は、柚だけしか考えられねぇから。


恥ずかしそうに顔を赤くしている柚。


その姿を見つめていると…


「フッ、蓮は本当に柚ちゃんが好きで好きでたまらないんだな。」


兄貴の嬉しそうな声が聞こえてくる。


チラリと視線を向ければ、ニヤニヤと笑う兄貴が映った。


「ああ。言葉じゃ言い現せられねぇぐらい柚のことが好きだよ。なんか文句でもあんのか?」


「そんなの、あるわけないだろ?ただ…柚ちゃんが好きだからって、暴走し過ぎるなよ?」


「んなこと、分かってる。出来るだけ、抑えるように心掛けてるし。」


暴走…って、そんなようなこと…おふくろも電話で言ってたっけ。


そんなに、俺が暴走するように見えるのかよ…。


まあ、実際に柚が家に来てから、若干…暴走しかけてはいるが…。



< 43 / 60 >

この作品をシェア

pagetop