不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
その後、夕飯の料理も完成し、二人で楽しく食べた。
いつもながら、柚の料理は…ものすごく美味い。
ビーフシチューは、肉も野菜も、とろけるような柔らかさで絶品だったし、サラダも美味かった。
そして、あらかじめ作ってきてくれたケーキ。
甘さ控えめで、いくらでも食べれそうなぐらいの美味しさだった。
何度も“美味い”と口にする俺に、柚は…とびきり嬉しそうな笑顔を浮かべていて…
至福の時間を過ごせた。
食事の片付けがひと段落した後は、しばらくリビングで、休憩。
俺の足の間に柚を座らせて、ギュッと抱きしめる。
最初は恥ずかしがっていた柚だけど、時間が経つにつれて慣れてきたのか、俺の胸に背中を預けてくれた。
そんな仕草も可愛くて、正直…このままベッドに運んでしまおうか…と思った俺だけど…
グッと堪えた。
なぜなら、夕飯が終わったら…公園にクリスマスツリーを見に行く約束をしたからだ。
一緒にツリーを見て、クリスマスプレゼントを渡して…
柚を驚かせたいもんな。