不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
やべぇ…。
嬉し過ぎる。
思わず、笑みが零れてしまった。
「柚、ありがとな。開けてもいいか?」
「うん!」
ワクワクしながらラッピングされている袋を開ける。
中から出てきたのは、グレーのマフラーだった。
「あったかそうなマフラーじゃん…!俺、薄手のマフラーしか持ってねぇから、すげぇ嬉しい。」
「良かったぁ…蓮に気に入ってもらえて。手編みだから、ちょっと編み目が歪なところがあるけど、これからの季節に使ってもらえたら嬉しいな。」
「えっ、これ…柚の手編み?」
「うん、そうなの…。」
恥ずかしそうにコクンと頷く柚。
俺は、マフラーを手に取って見つめた。
歪な編み目がどこにあるのか分からないぐらい綺麗なマフラー。
フワフワで温かい。
柚、いつの間に…マフラーなんて編んでたんだよ…。