不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
二人で夜道を歩く。
蓮の首元には、先ほどプレゼントしたマフラーが巻かれていて…
ジッと見つめると、蓮が優しく笑いながら、そのマフラーを指差した。
「すげぇあったかいよ、このマフラー。何度言っても足りねぇけど、ありがとな…柚。」
「そんな風に言ってもらえるなんて、とっても嬉しい…。」
私は、ニコッと笑った。
プレゼントして、実際に使ってもらえるのって、嬉しくてたまらないんだよね…。
心がフワリと弾む。
足取り軽く歩いていくうちに、あっという間に公園に到着してしまった。
中に入ると、すぐに大きなクリスマスツリーが目に飛び込んでくる。
私たちは、足早にツリーの傍までやって来た。