不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
長い口付けの後、ゆっくり唇を離す蓮。
お互い見つめ合う。
とびきり優しく微笑む蓮に、ドクンドクン…鼓動が甘く鳴り響いているのを感じた時だった。
「冷たっ……」
キスの後で熱を帯びた唇に冷たいものが触れる。
ハッとして空を見上げると、夜空から…フワリフワリと雪が舞い降りてくるのが目に映った。
「雪だぁ…!」
「本当だ。どうりで、今日は朝から寒かったわけだ。」
蓮も空を見上げる。
イルミネーションを光を浴びながら舞う雪は、とても綺麗だ。
ホワイトクリスマスかぁ…。
こんなに幻想的で素敵なクリスマス、初めて…。
笑みを零すと、蓮は私の肩に手を回して、そっと引き寄せた。