平凡な憂の非日常
コンビニで酒とつまみを買って部屋に帰ってくると
中から話し声が聞こえた。
???
誰かと電話でもしているのかな?
部屋のドアを開けると
女と渡辺さんが酒を飲みながら談笑していた。
「その喋りかたは、ズバリ関西出身だな~」
「そうです~。
怖いわぁお父さんは、観察力ありすぎやわ~」
「オジサンは、これでも刑事だからね。
リナちゃんも、オジサンに嘘は通じないぞ」
「いやや~怖いわ~」
「いやや~怖いわ~じゃねぇよ!
何をしてるんですか!?」
思わず、声が荒くなった。
「いや~飲んで帰って来たら
女性の泣き声が聞こえてな。
それから、隣りの憂君の部屋へと入る音がする。
もしや、憂君が婦女暴行か?
と思って部屋を開けたんだよ。
そしたら、リナちゃんは彼女って言うじゃないか。
あんまり、泣かすんじゃないぞ」
僕は、渡辺さんから自称リナへ目線を移した。