平凡な憂の非日常
「少しの間だったら、いいけど
なるべく早く決着つけてくれよ」
(僕には、出来ないよ。
こんな状態で見捨てるなんて)
「ホンマに~!
ありがとうな~憂!
ウチのことは、リナって呼んでくれたらいいし
ウチも憂って呼んでくしな」
(なんか、凄い嬉しそうだな。
本当に困ってたんだな~)
「とりあえず、今日はもう遅いし、寝ようか」
「憂、ウチらの初夜やからって乱暴には、しんといてや」
「なんにも、しないよ」
「なんにも、しないよ。
やって。
可愛いなぁ~憂は」
ちょっと馬鹿にされた気もするが
リナが笑顔だったので、今日はもういいや。
少し後悔もしたけど
何かが変わるような気がした。