平凡な憂の非日常
「大丈夫?」
僕は、リナが心配だったので聞いてみた。
「大丈夫やって。
心配性やな~~憂は。
大事に思ってくれてんのは嬉しいけど
ウチかて立派な大人や。
ケジメぐらいとるっちゅうねん」
「そっか…」
「なになに、ちょっと淋しがってんの?」
リナがニヤけながら、言ってきた。
「そんなことないよ!」
「えっ!?
憂は、ウチがいーひんようになっても全然平気なん?」
今度は、泣きそうな顔をしてきた。
また、わざとやってるなコイツは。
「僕の家は、ここって分かってるんだから
いつでも会えるでしょ!?」
「それは、また遊びに来てもいいってことやんな?」
「どうぞ」
「ありがとうな~。
ウチまた来るわ」
半ばヤケになって、来てもいいと言った僕だったが
よく考えると後悔するような気がする・・・。