平凡な憂の非日常
「おい、ちょっと待て」
「ん?
なぁに?」
とりあえず僕が制止の声をかけると
リナはニヤけながら応えた。
「色々、言いたい事があるけど
何から言っていいものか…」
「まぁまぁ、今日は仕事をこんな遅くまで、大変やったんやろ?
ほらほら、ビールでもどうぞ」
「ありがとう。
ゴクゴク。
ぷは~~」
「待ってや、いま料理温め直すし」
「うん、頼むね」
「あっ!
鳥皮は、塩でよかったんやんな?」
「僕は、タレ派だったんだけどな~。
………って!
このままメシを食うわけないだろ~!!」
「えっ!?
やっぱタレでないとアカン?」
「そこじゃねぇー!
なんでアンタは、ここにいるんだよ?」