平凡な憂の非日常
自分でも、びっくりするくらい
大きな声をだした僕。
えぇっ!!
と大げさなリアクションで固まるリナ。
ヴーーーーンと
電子レンジの温める音が
部屋に響き渡る。
・・・
・・・
・・・チン
「さぁ、温かいうちにおたべ」
電子レンジから鳥皮をだし
テーブルに置くリナ。
「ほんっっっとに
リナは人の話を聞かないな!」
僕が口調を弱めずに言うとリナは
僕を目を見開きながら
「いったい、ウチの何が不服やねん!」
「アンタのやることなすこと、全てが不服だよ!」
「およよ」
と言って、床にへ垂れ込むリナ。
正座を崩したような形で、両手を前に付け
僕を見上げながらリナは語りだした。