平凡な憂の非日常
「二人にとって、新しい生活が誕生した日なんやから
ハッピーバースデーやろ?
これ常識」
(なに~~!
そんな常識知らないぞ!?
僕の地元じゃ聞いたことないし
東京じゃ常識なのか!?)
「はい、憂、もう一回最初からいくで。
しっかりしてや」
「あ、うん」
(やばい、ここは合わせた方が無難かもしれないな)
「「ハッピーバースデー」」
きれいに二人の声が重なった。
「ぶぷっ」
???
なにかタンスの方から音が聞こえた。
「なぁリナ、タンスから変な音が聞こえなかった?」
リナにも聞こえたか聞いてみると
リナは、口を手で押さえ
おもいっきり笑いをこらえていた。
「・・・リナ・・・なんか知ってるだろ?」
「ぶほっ」
今度は聞き間違えじゃない、タンスに何かいる!