平凡な憂の非日常

「ド・ストライクだと~~!?

お前みたいなモンは

俺のいい女ランキングでは圏外中の圏外、ド田舎だ!」

「ふ~ん、圏外でけっこうですけど、1位は誰なん?」

「ルパンの不二子さ」

(まさかの、アニメでキターー!!)

「ウチのどこが、峰不二子に劣ってるっちゅうねん!」

(食いつくとこ、そこ!?

あんたらお似合いの変人だよ)

「まぁまぁ、2人ともその辺で終りにしようか。

今日はリナちゃんと憂君にとっての

初夜になるわけで、おいとましようかの?」

渡辺さんは2人の言い合いを止めて

よっこいせっと立ち上がった。

「やっぱ、この女といると

不愉快になるし帰りましょうか」

「ようやくジメジメした部屋がスッキリするわ~」

2人は、そう言うと睨み合ったが渡辺さんが

手でまぁまぁって抑えて僕らは玄関へ向かった。

「じゃあ2人とも仲良くやるんだよ」

「はい、なべさん。

これでもかっていうくらい仲良うやります」

(この2人の仲良くって、あの意味でなんだろうか)

< 59 / 70 >

この作品をシェア

pagetop