平凡な憂の非日常
「ド・ストライクだと~~!?
お前みたいなモンは
俺のいい女ランキングでは圏外中の圏外、ド田舎だ!」
「ふ~ん、圏外でけっこうですけど、1位は誰なん?」
「ルパンの不二子さ」
(まさかの、アニメでキターー!!)
「ウチのどこが、峰不二子に劣ってるっちゅうねん!」
(食いつくとこ、そこ!?
あんたらお似合いの変人だよ)
「まぁまぁ、2人ともその辺で終りにしようか。
今日はリナちゃんと憂君にとっての
初夜になるわけで、おいとましようかの?」
渡辺さんは2人の言い合いを止めて
よっこいせっと立ち上がった。
「やっぱ、この女といると
不愉快になるし帰りましょうか」
「ようやくジメジメした部屋がスッキリするわ~」
2人は、そう言うと睨み合ったが渡辺さんが
手でまぁまぁって抑えて僕らは玄関へ向かった。
「じゃあ2人とも仲良くやるんだよ」
「はい、なべさん。
これでもかっていうくらい仲良うやります」
(この2人の仲良くって、あの意味でなんだろうか)