平凡な憂の非日常
「いた~、って憂見たやろ~?」
スカートを太ももの辺りで押さえるリナに
「見てないよ」
と言うものの、足にある痣には目がいってしまう。
するとリナが
「んっ?
ああウチ、よう足ぶつけんねん。
なんや知らんけど何もないとこでコケたりするしな。」
「ドジだな~・・・って、ちょっと待て。
その足の痣は彼氏のDVじゃないのか?」
「DV?
そんなんちゃうよ。
そんなんやられるんやったらすぐにでも別れるっちゅうに」
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頭が真っ白になりそうだ。
「えっ?
その太ももの痣もコケてできたの?」
自分の勘違いを認めたくない僕。
「そんなとこまで見えたんか~。
これはな~、ひっさびさに自転車乗ったら
歩道と道路の段差でコケてペダルが思いっきり当たってん。
やっぱウチは自転車に乗ったアカンな~」
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