平凡な憂の非日常

今度は僕の肩が小刻みに震えた。

「んっ?

どうしたん?」

つまり、DVだと思っていた痣はただコケてできた痣で

僕はリナを勝手に彼氏からDVを受けていて

帰る場所もない可哀想な女性と思い込んでいたわけで・・・

「今度は、急にじゃないから大丈夫やろ?」

こんなにもずうずうしくて

あつかましい女と同居することになってしまった・・・

「でわでわ、ちゅう~」

僕の頭に手を回して

ちゅうしようとしているこの化け猫と・・・

「でてけーーーーー!!!!」

午前1時、僕の叫びはアパート全体に響き渡った。



















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