chocolate
「ねぇ、腕時計がいい…。」

「いいよ。」

「ねぇ貴司。これから、一緒に
同じ時間過ごして行こ?」

…今までは今までの時間。

これからはこれからの時間。

「亜希、アイツのコト、もういいの?」

きっと、貴司が居たら大丈夫。
嫌いだったチョコレイトも
貴司のおかげで

少し好きになった。

きっとこれからの私も
貴司のおかげで好きになるかも。

「貴司こそ、もういいでしょ?」

…あの二人は夫婦だ。

泣いても苦しんでも、
奥サンを愛している課長が好きで
奥サンを愛している課長のことを
忘れなきゃいけない。

今頃気付くなんて遅いけれど。

腕時計を貴司と一緒に選ぶ時間が
とても、幸せだと思った。
< 120 / 120 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

compact

総文字数/6,967

恋愛(純愛)29ページ

表紙を見る
crass

総文字数/8,421

恋愛(オフィスラブ)29ページ

表紙を見る
calling

総文字数/21,335

恋愛(純愛)65ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop