chocolate
仕事中の真剣な眼差しも
緊張感のある毎日のなかでも
部下に信頼されて…安心を与えて

決して偉そうにしていないけれど
言わなきゃいけないことは
しっかり、目をみて話す。

温かさとか優しさが伝わる。

「気付かれてるよ。
…俺、人気あるみたいだから。」

返答に驚いて中西課長を観た。

中西課長はニコッと笑ったから
あ、冗談なんだと気付く言い方。

「そうでしょうねっ。
実は…私も…そのヒトリですから。」

私もニコッと話すと、中西課長は
少し驚いていた。

「アイツには負けるけどなぁ。」
「アイツって…貴司?あ…南野さん?」

南野貴司は本当になぜか
女性社員に人気がある。
顔が甘くて愛想がいい。

「南野さんより、中西課長です。」

じっと見つめてしまった。
…カフェオレが無くなった頃だった。
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