chocolate
少し中西課長を浮かべながら
目を閉じてしまう時もある。

でも貴司とはやっぱり今は…
止められない気がする。

何も言われないまま見つめられて
体を抱きよせられて…
身を預けてしまう。

「あ…っ」
時折漏れる声が響いてしまう。

「いい表情してるなぁ、亜希。」

貴司は意外と体…筋肉がついて
密着するのも心地いい。
気持ちよくて止まらなくなる。

「貴司…もうダメ…ダメ…。」

ここが書類倉庫で…上の階では
数名の社員が仕事をしているのに
キスの嵐は降り注いでくる…。

貴司も強引にはしないけれど…
私が求めたら少しだけ笑った、
ような気がしてキスを続けた。

いつもの甘い笑顔じゃなくて
もっと男らしい笑顔だった。

貴司の甘い笑顔がいいと
先輩も後輩も言うから
貴司にはファンが多いんだろう。
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