chocolate
「亜希…キスやめてほしい?」

一瞬唇が離れた時に
悪戯に笑って子供みたいに
私の目を覗きながら言われた。

こんな風にされていたら…
私だって…変になっちゃうから。

「ダメ…、やめないで…あと5分…。」
貴司にしがみついてしまった。

あまり書類倉庫には居れない。
けどあと5分だけ…。

貴司との関係を止められないのは
このキスに問題がある。

好きな男性の相談をしていて
ズルズルこんな関係になって
それでも、続いちゃうのは
貴司はキスが上手かった。

そして、唇がおいしい…。

貴司には全部、知られている、
ような気がする。

私が気持ちよくなる言葉も
心地よくなる温かさも…優しさも
視線も仕草も笑顔も悪戯も…
私には全て、心地いい。

欲しいものを欲しい分だけ
ちゃんとくれる気がする。
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