chocolate
ひとりで暮らしている部屋へ
いつものようにポストを観て
エレベーターを押して

いつものように部屋に帰った。

しーんとする部屋のなかで
靴を脱いで…電気だけ付けて
リビングまでなんとなく進んで

…ペタリと…座りこんだ。

思わず笑顔になって
ソファーのクッションを抱きしめた。

覚えてきた記憶を
ゆっくり、ゆっくり反芻する。

まだ微熱が残るまま
お風呂等すませて…
ベッドに潜り込んだ。

明日の朝、中西課長に
まずはお礼言わなきゃ…っ。

などと、考えながら…眠った。
…記憶も定着させるためにも。

「ふぅん。」

貴司はその言葉をなぜか
いつもはっきりと口に出す。

私は外回り中に会社の近くに寄る
貴司とランチを一緒に食べていた。
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